2018年8月6日
この日、甲子園で初めて、甲子園で「タイブレーク制」が導入されました。
初のタイブレークは1回戦の佐久長聖VS旭川大高でした。
夏の高校野球選手権は、
2018年で第100回目をむかえ、時代の流れとともに、
タイブレーク制を採用することにしたのだと思います。
目次
タイブレーク制(甲子園)のルールは?
タイブレーク制は、延長戦などでの試合促進のための制度です。
野球の場合は、
延長試合になったときに、
最初から塁にランナーを置いて、試合をはじめることです。
日本のプロ野球では導入されていませんが、
高校野球では、2018年春の選抜高校野球第90回大会から導入されました。
そして、高校野球では延長13回戦の試合から、
タイブレーク制を使うことになっています。
つまり、甲子園の試合で、
延長12回までで勝負の決着がつかなかった場合に採用されるわけです。
ちなみに、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも、
タイブレーク制は導入されています。
こちらは延長11回からノーアウト1、2塁で始めます。
2017年のWBCの日本VSオランダ戦で、
日本の中田翔選手がタイブレークから決勝打を打って勝利しました。
タイブレーク制を甲子園で初めて導入した試合
出典元:https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2018/08/06/gazo/20180806s00001002283000p.html
撮影:近藤 大暉
タイブレーク制が初めて甲子園で導入された試合は、
夏の高校野球選手権大会第100回大会。
第一回戦の2日目。
佐久長聖高校VS旭川大高戦の試合です。
試合は延長戦となり、
延長13回・延長14回で、
高校野球史上初のタイブレーク制が導入されました。
タイブレーク制を活用して勝利したのは佐久長聖高校。
5対4という僅差でした。
試合のスコアボードです。
出典元:https://www.nhk.or.jp/koushien/
タイブレーク制のスコア書き方(野球)が難しい?
タイブレーク制は、
試合の最初から、塁にランナーを置いて始める制度です。
そのため、
打者が打ったり、ピッチャーがフォワボールなどをして、
塁に出たわけではないため、
スコアの書き方が難しくなります。
タイブレークのメリットとデメリット紹介
タイブレークのメリットは、
とくに甲子園のような高校野球の場合、
選手の体力の消耗や疲労などを防ぐというメリットがあります。
たとえば1998年の横浜高校VS PL学園戦は、
松坂大輔投手は、実に250球を投げています。
これがきっかけで、甲子園の延長が15回までに短縮されました。
もし、このときの試合にタイブレーク制が導入されていたら、
歴史も変わっていたかもしれないね。
ただ、そういったメリットがあるとはいえ、
その反面、デメリットとしては、
スコアの書き方が難しくなってしまうというのがあります。
野球というのは、ひと打席ひと打席の積み重ねが面白いし、
醍醐味でもありますからね。
また、回の最初から塁にランナーがいるというのは、
ピッチャーの精神的負担が大きくなってしまいます。
選手の体力や疲労防止の裏で、投手の精神的負担が大きくなってしまうのは悲しいですね。
まとめ
いかがでしたか?
2018年8月6日 高校野球選手権第100回大会で、
初めてタイブレーク制が導入されました。
聞きなれない言葉なので、そのルールや
甲子園で導入するメリットデメリットなどをご紹介しました。
今後は、タイブレーク制が主流となるため、
また甲子園に新たな歴史が作られていきそうですね。