四大法律事務所とは?特徴をわかりやすく解説!

 

一般的には、法律事務所というと、ドラマや映画などで出てくるような刑事弁護のイメージがありますよね。

 

ところが、四大法律事務所は、

一般的に思い浮かべる法律事務所の仕事である刑事弁護や民事事件などは、あまり扱わず、

主に企業法務を扱います。

 

企業法務がいったいどんな案件を扱うのか気になりますよね。

 

そこで四大法律事務所の特徴について、

わかりやすくお伝えしていきたいと思います。

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目次

四大法律事務所とは?

四大法律事務所とは?特徴をわかりやすく解説!

 

実在する四大法律事務所。

その4つを人数順に以下になります。

  • 西村あさひ法律事務所
  • アンダーソン毛利・友常法律事務所
  • 長島・大野・常松法律事務所
  • 森・濱田松本法律事務所

 

近年はこの中で、森濱田松本法律事務所の売り上げや、

弁護士数が落ち込み、

かつて5番手だったTMI法律事務所が、4番に浮上してきたため、

TMI法律事務所を入れて、五大法律事務所とよばれることも多くなってきました。

 

ただ、ドラマでは四大法律事務所の1つという設定なので、

ここでは四大法律事務所としてお伝えします。

 

四大法律事務所とは、日本にある法律事務所の中で

所属弁護士の人数が数百人規模にのぼる事務所4つをさして呼びます。

 

扱う案件は、一般的に弁護士の仕事として思い浮かべるような

刑事弁護や民事訴訟のような個人の案件とは異なり、

M&Aとよばれる企業間の買収・合併、

さらに戦略的提携などを取り扱っています。

 

弁護士は3~4年目で米国留学

四大法律事務所とは?特徴をわかりやすく解説!

 

四大法律事務所の弁護士は、企業法務を扱うため、

英語を使うことも多いです。

こういった国際的な案件を取り扱う法律事務所のことを、

渉外法律事務所とよびます。

 

つまり、

四大法律事務所≒渉外法律事務所

というわけです。

 

そのため、弁護士は入所と同時に留学に向けて、

仕事の合間に英会話のレッスンを事務所で受けさせてもらいます。

 

そして、数年後にアメリカのロースクールに留学して、

アメリカの弁護士資格を取得します。

そして、ロースクール卒業後は1年間、

アメリカのローファーム(法律事務所)に勤務して、

実務経験を身に着けます。

 

日本に帰国してからは、その英語力を活かして、働きます。

 

このように、四大法律事務所は、

弁護士の中でも花形の存在であり、就職人気があります。




四大法律事務所に採用されるのはどんな人?出身大学も

四大法律事務所とは?特徴をわかりやすく解説!

 

四大法律事務所は花形であるため、

ほかの法律事務所より採用倍率も数倍競争率が高くなります。

 

では、一体どんな人が採用されるのでしょうか?

 

四大法律事務所の採用にあたっては、

出身大学がは東大・京大・慶應・一ツ橋出身

早期に司法試験に合格した人でほど採用されやすい傾向にあります。

 

四大法律事務所に所属する弁護士の

8割~9割が東大出身という感じです。

 

それほど、四大法律事務所の採用においては、

学歴と、どれだけ短期に司法試験に合格できたかが重要になります。

 

ただ、現在の司法試験は、

2010年以前のように、誰でも受験ができるわけではなく、

2つのどちらかのルートを経由しないと受験することができません。




司法試験の仕組み

四大法律事務所とは?特徴をわかりやすく解説!

 

現在の司法試験を受験するために経由しなくてはならないルートは、

次の2つのいずれかとなります。

  • 法科大学院
  • 予備試験
ペンギン君
それぞれについて、わかりやすくお伝えします。

 

法科大学院とは?

四大法律事務所とは?特徴をわかりやすく解説!

法科大学院は、大学を卒業した人が入学する法曹養成の専門大学院です。

 

入試には2種類あります。

  • 既修者試験
  • 未修者試験

 

既修者試験は、主に法学部出身の人が、

法律知識で受験する入試選抜です。

 

一方で、未修者試験は、

法律を学んでいない人が小論文や適性試験の点数などで入試を受けます。

 

そのため、入学した段階で法律知識に差があります。

 

このため、法科大学院の在籍期間にも差が出てきます。

 

すでに法律知識のある既修者コースは2年間

未修者は3年間在籍するカリキュラムとなっています。

 

そして、法科大学院を卒業すると、

いよいよ司法試験を受験します。

 

現在の司法試験は、3回までしか受験することができず、

3回不合格になると、5年間は司法試験を受験できなくなってしまいます。

 




 

ペンギン君

だから、3回落ちてしまった人を「三振する」と

言ったりするんだよ。

うさぎさん
そうなんだね、

受験回数に制限があるってかわいそうだね。。

 

それでは、次に

司法試験を受験するもう一つのルートである予備試験についてです。

予備試験とは?

四大法律事務所とは?特徴をわかりやすく解説!

 

予備試験は、誰でも受験することができます。

 

このため、大学在学中にも受験することができます。

 

たとえば大学3年生で予備試験に合格すると、

翌年に行われる司法試験を受験できるため、

大学4年生で司法試験を受験することができます。

 

大学4年生で合格すれば、翌年から司法修習に入れますので、

最短で、24歳になる学年で弁護士になることができます。

 

こういった理由から、

大学が付属している高校、

たとえば慶應や早稲田の付属高校では、

高校時代から、予備試験の勉強を始めたりする人もいるようです。

 

これに対して、法科大学院を経由すると

既修者で2年間、そして翌年に受験、そこで合格してから司法修習に入るので、

最短で26歳になる学年で弁護士になります。

 

つまり予備試験経由の方が、

弁護士になることのできる年齢が早く、

その分、優秀だという見方をされるため、

四大法律事務所に採用されやすくなります。

 

こういった事情から、

大手企業ほど、四大法律事務所に依頼することが多くなります。




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