日本に法律事務所は多々ありますが、
規模の大きな事務所・中堅・個人事務所などさまざまです。
四大法律事務所とは、その中でも特に所属弁護士の人数の多い4つの事務所をさしています。
そして、四大法律事務所の弁護士の初任給は、
なんと1200万円!
パートナーに就任すると億を超える収入になります。
ここでは、四大法律事務所の弁護士の年収について説明していきます。
目次
四大法律事務所とは?
![四大法律事務所の弁護士年収は億越え?その分激務で過労死も](https://info-go.biz/wp-content/uploads/2017/10/fe6741a0c8b846796ecefd7bf1a715c9_t.jpeg)
まず、そもそも四大法律事務所とは、
どういうものでしょうか?
下の記事で、わかりやすく説明されています。
上の記事を簡単にまとめると、
四大法律事務所とは、
次のような特徴があります。
- 所属する弁護士の人数が多い大規模事務所
- 個人の案件より、企業法務を主に取り扱う
- 英語を使った国際案件を多く取り扱う
- そのため弁護士は米国留学する
- 採用されやすいのは東大出身で、短期合格
そのため、四大法律事務所を、
弁護士の就職先として花形と見る人もいます。
就職倍率も、一般的な法律事務所の数倍の競争率です。
四大法律事務所への就職人気が高い、
一番の理由のひとつは、
「年収が高い」ということです。
四大法律事務所の初任給は1200万円!
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四大法律事務所の弁護士の初任給、
なんと、1200万円です!!
ただ、普通の会社のサラリーマンと異なり、
個人事業主の扱いであるため、
その3割くらいは税金となります。
とはいえ、初任給1200万円は破格ですよね!
初任給ですら、1200万円ということは、
年次が上がっていったり、
役職についたりすると、
どれほどの年収になるか気になりますよね。
四大法律事務所の弁護士年収は億越え?
![四大法律事務所の弁護士年収は億越え?その分激務で過労死も](https://info-go.biz/wp-content/uploads/2018/10/a149a63382174802f1964b955a2f9b17_t.jpeg)
四大法律事務所は、
入所したての弁護士は「アソシエイト」といいます。
この、アソシエイトの期間は、
1年ごとに、200万円ずつ昇給していきます。
つまり、
1年目:1200万円
2年目:1400万円前後
3年目:1600万円前後
そして、入所してから3~4年たつと、
アメリカのロースクールに留学します。
留学し、米国の弁護士資格を取得したあと、
さらに1年間、アメリカの法律事務所に勤務して、実務経験をつきます。
日本に戻ってきたときは、
年次6~7年目の弁護士となり、
「シニアアソシエイト」と呼ばれます。
シニアアソシエイトになると、
年収は2000万~3000万円前後となります。
そして、シニアアソシエイトを数年経て、
入所から10年くらい経過すると、
パートナーという役職に就く人がでてきます。
(*もちろんパートナーになれず事務所を去る弁護士も多いです。)
パートナーになると、年収は億を超えます。
パートナーの年収は事務所によって、
固定給であったり、歩合給であったりと違いますが、
一例をあげますと、
たとえば、弁護士所属数が一番多い「西村あさひ法律事務所」
では、
パートナーに就任すると、
一律2億円の固定給となります。
歩合給の事務所では、
パートナー間の年収に差があり、
たとえば、クライアントを多くもつパートナーは年収10億円の一方で、
年収が数千万円のパートナーもいる事務所もあります。
四大法律事務所の弁護士は、とんでもなく高給で、
なりたいと思う方も多いと思いますが、
実は、その分、大変な激務なのです。
四大法律事務所の弁護士は激務で過労死も
![四大法律事務所の弁護士年収は億越え?その分激務で過労死も](https://info-go.biz/wp-content/uploads/2018/10/79053f71b7dfa8b2c300595d59afa1a0_t.jpg)
四大法律事務所の弁護士は、
初任給でも1200万円、
パートナーになれば、億越えの高年収。
しかし、労働時間は尋常ではありません。
朝の10時くらいから、明け方の2時3時まで勤務する人も多いです。
たとえば、四大法律事務所の中でも
最も激務として有名な西村あさひ法律事務所は、
月の勤務時間が400時間を超えて、やっと案件調整が入ります。
案件を調整するとは、
つまり、いったんその弁護士が引き受ける案件をストップして、
労働時間を減らすようにすることです。
そして、その案件調整にはいる勤務時間は、
事務所によって差があり、
森・濱田松本法律事務所が300時間、
長島・大野・常松法律事務所が200時間です。
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過労死や体調不良も
![四大法律事務所の弁護士年収は億越え?その分激務で過労死も](https://info-go.biz/wp-content/uploads/2018/10/1ee82f2a9c31a47a896cac096d780465_t.jpg)
実は、これだけの労働時間なので、
四大法律事務所には、過去に過労死した弁護士が3人以上います。
3人以上としたのは、
確実に過労死とわかる死に方だった方だけで、3人ということです。
激務ゆえに体調を崩してやめていった弁護士は、
2桁以上にのぼります。
やはり、それだけ過酷な労働時間ということになります。
まとめ
今回は、四大法律事務所の弁護士の年収についてお話しました。
年収は、パートナーであれば億越えですが、
その分、激務で過労死したり、
体調不良で事務所を退職した弁護士も多くいます。
信じられないくらいの時間、
働いているんだね。