箱根駅伝で「花の2区」がエース区間と呼ばれる理由はなぜ?

お正月の風物詩、箱根駅伝。

毎年、各校の選手が必死に走る姿は日本中に感動をもたらします。

ところで、箱根駅伝を見ていると必ず耳にするあの言葉。

「花の2区」

各校のエースが集まるため、エース区間とも呼ばれます。

では、なぜ花の2区はエース区間と呼ばれているのでしょうか?

その理由を紹介したいと思います。





目次

箱根駅伝とは?

箱根駅伝で「花の2区」がエース区間と呼ばれる理由はなぜ?
出典元:箱根駅伝公式Twitter

 

箱根駅伝とは、略称で、

正式には、

東京箱根間往復大学駅伝競走といいます。

 

往路107.5km・復路109.6km

合計217.1kmを、

各校10人の選手がたすきでつないでいきます。

 

このたすきリレーの裏には悲喜こもごものドラマがあって、

青春とか友情とか母校愛とか、

そういった熱いものがこみ上げてきてジーンとなるんですよね。

 

開催日は、例年1月2日と3日の2日間にわたります。

 

主催するのは、

関東学生陸上競技連盟読売新聞社

 

このためスタート地点は読売新聞社の本社前です。

また、放送するのも読売新聞社の系列である日本テレビとなります。

出場するのは20校と、関東学生連合チームです。

 

そして、その出場するチームのほとんどが、

「花の2区」とよばれる区間にエースを配置します。

これってなぜなのでしょうか?

 

と、その前に、

まず、そもそもとして「花の2区」とはどういう意味なのでしょうか?





花の2区とは?

工藤有生(駒澤大学) 箱根駅伝2018後の進路は実業団のコニカミノルタ

では、そもそも花の2区とはどこのことを言うのでしょうか?

 

花の2区とは、

その名の通り、箱根駅伝の2区をさします。

 

全長は23.1km

 

では、この2区は、

なぜ、花の2区と呼ばれているのでしょうか?

 

花の2区と呼ばれる理由

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2区が花の2区と呼ばれる理由は、

 

2区を各校のエースが担当することが極めて多いからです。

 

では、なぜ2区にエースか配置されることが多いのでしょうか?





 

花の2区がエース区間といわれる理由

箱根駅伝で「花の2区」がエース区間と呼ばれる理由はなぜ?

 

たいてい何かの接頭語として、「花の」という言葉が付く場合、

ほかよりも際立って華やかだったり目立ったりする場合が多いと思います。

 

往年のアイドル界では花の1982年組と言われて、

今もなお活躍中の小泉今日子さんや、松本伊代さん、元祖帰国子女タレント早見優さんなど、

数多くの売れっ子アイドルが誕生した年でした。

 

ほかにも、

花の中三トリオとかですよね。

ワンオクロックのタカのお母さんである森昌子さん、

桜田淳子さん、息子さんも歌手デビューした山口百恵さんなどがいます。

 

これらを見てきてわかることは、

花のという修飾語がつくのは、最近の言葉というより、

時代的にちょっと古めの印象をうけます。

 

箱根駅伝の花の2区もその例にもれず、

やはりその言葉が誕生したのは、近年ではなく、少し時代をさかのぼる必要があります。

 

なぜなら、

花の2区というのは、かつて呼ばれたネーミングの名残である側面があるからです。

そして、それこそが一つ目の理由とつながってきます。

 

1つ目の理由

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箱根駅伝の2区は、最長区間です。

最長区間ということは、つまりそこに実力のある選手を置くことで、

流れをひきよせることができます。

 

たいていの場合、

 

実力のある選手=エース

 

であることが多いため、

2区には各校のエース級の選手が配置されることが多くなり、

花形の区間ということで、花の2区とよばれることになりました。





 

ところが、

箱根駅伝は、2018年で94回目をむかえる歴史のある大会ですが、

94回ずっと同じ距離やコースだったわけではありませんでした。

 

箱根駅伝の82回大会(2006年)で、

4区のゴール地点であり、かつ5区のスタート地点である、

小田原中継所の場所が変更になりました。

 

この変更により2区は最長区間ではなくなりました。

 

その後、小田原中継所の場所は、

93回大会(2017年)でさらに変更になり、

2区は再び最長区間に戻ったのですが、

その間、10年以上も、花の2区という言葉は消えることはありませんでした

 

普通ならば、

距離が変更になった時点で、

もはやかつての花の2区という呼び方はふさわしくなくなり、

花の2区という言葉自体がすたれていってしまいます

 

では、なぜ箱根駅伝の花の2区の場合、

最長区間でなくなった期間も、言葉がすたれなかったのでしょうか?

 

これには、もちろん、かつての名残という側面もあります。

が、しかし、

花の2区の場合、それだけではないのです。

それが2つ目の理由につながります。

 

2つ目の理由

箱根駅伝で「花の2区」がエース区間と呼ばれる理由はなぜ?

 

スタートを走り出す1区には、

スピードのある選手が置かれることが多いです。

 

このため、1区では、ほとんどの学校の選手が僅差で、

1区のゴール地点である鶴見中継所に飛び込んできます。

 

つまり1区ではあまり差がつきにくいのです。

 

そこで、序盤の流れを引き寄せる重要な区間となってくるのが2区なわけです。

 





 

さらに、花の2区がエース区間と呼ばれる理由はまだあります。

 

2区は、区間の後半で横浜の中心街を抜けると、

起伏の多いハードな道となってきます。

 

2区のゴール地点である戸塚中継所の手前には、

権太坂とよばれる坂があり、選手を苦しめます。

 

 

でもそれは逆に、実力のある選手は、他と差をつけることのできる区間でもあるわけです。

そのため、

これまで「ごぼう抜き」「ブレーキ」など

いくつものドラマチックな展開がありました。

 

 

「ごぼう抜き」は箱根駅伝の醍醐味でもあり、

ごぼう抜きの上位記録は、ほとんどが2区で達成されているのです。

 

 

歴代の箱根駅伝のごぼう抜き記録を振り返ると、

実に上位10位の記録うち9回が2区となっています。

 

これだけ、ごぼう抜きがあれば、

見る方としてはかなり見ごたえがあるのではないでしょうか?

そして、それこそが花の2区と呼ばれる最後の理由です。





 

3つ目の理由

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これまで理由1、理由2とみてきた通り、

2区は難しい区間でもあり、距離も長いなどの理由から、

エースの集まるエース区間であるということが、

花の2区と呼ばれる所以でした。

 

そして、まさにそれゆえ、

2区の沿道には、観客が押し寄せます。

 

もちろん2区が、横浜の市街地を走るということも、

観客が多い理由ではありますが、

市街地で、かつ、そこを各校のエースが走ることが、なんとも華やかだといえないでしょうか?

 

そう、つまり、各校のエースが集ってしのぎを削る華やかな区間であることこそ、

花の2区と呼ばれる理由なのです。





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