東洋大の「その1秒を削りだせ」の意味や由来は?

昨年4年ぶりに箱根駅伝で往路優勝を果たした東洋大学

選手たちの腕には何やら文字が・・・。

なんて書いてあるか気になっている方も多いのではないでしょうか?

実はその文字とは「その1秒を削りだせ」

これって一体どういう意味で、由来はなんなのでしょうか?

それにはあるドラマチックな出来事が関係していたのです。





目次

東洋大とは?

東洋大の「その1秒を削りだせ」の意味や由来は?

東洋大は大学駅伝の強豪校です。

2009年に初優勝を果たして以来、

4度、箱根駅伝で総合優勝を飾っています。

テレビを見ていて気になる方も多いと思うのが、東洋大の選手の腕に書いてある文字です。

「その1秒を削りだせ」

この意味には、過去のあるドラマチックな出来事が由来していたのです。

「その1秒を削りだせ」の意味や由来は?

東洋大の「その1秒を削りだせ」の意味や由来は?

「その1秒を削りだせ」の意味や由来とはなんでしょうか?

それは、2011年の箱根駅伝にさかのぼります。




 

この年、東洋大は箱根駅伝3連覇を目指していました。

そして、箱根駅伝の1日目の往路では、優勝を遂げました。

ところが、

復路の最初の区である、いわゆる山下りの6区で早稲田大学に抜かれてしまったのです。

 

その後は、早稲田大学を追う展開が続いていました。

そして、10区。

ついにアンカーの出番となりました。

箱根駅伝のアンカーを務めたのは、山本3兄弟の長男、山本憲二選手でした。

 

山本憲二選手は、9区走者の田中貴章選手から、

トップを走る早稲田大学と40秒差の2位でタスキを受け取りました。

 

山本憲二選手は東洋大の3連覇をかけて、力の限り走りました。

トップを走る早稲田大学の中島賢士選手を視界にとらえながら。

 

1秒、2秒、3秒・・・・その差はぐんぐん縮まっていきます。

あと少し、あと少しで追い抜く・・・

 

しかし、わずか21秒という僅差で、

先に早稲田大学がゴールのテープを切りました。

 

21秒うしろにいた山本憲二選手は、

目の前でゴールが切られる様子をどのようにみていたのでしょうか。

 

この21秒という差は、箱根駅伝史上、最も僅差での2位でした。

 

正直、ボロ負けならばあきらめがつくと思います。

ですが、わずか21秒。

 

もし、1区~9区までの選手がそれぞれ、ほんの数秒ずつでも速く走れていれば、

優勝できたかもしれない、とてもとても小さい差でした。

 

この悔しさが、東洋大学のスローガンである、

「その1秒を削りだせ」

を生み出したのです。

 

そして、ドラマにはまだ続きがあります。

 

それから1年後の2012年の箱根駅伝。

 

東洋大の選手たちは、ふたたび箱根路についていました。

「その1秒を削りだせ」

この年、東洋大は往路復路優勝し、総合優勝を果たしました。

 

1年前、わずか21秒差で敗れた悔しさが、この日優勝の喜びにかわりました。

 

そして、「その1秒を削りだせ」のスローガンは、

いまでも東洋大学の後輩に受け継がれています。




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